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今回のテーマは
「不動産の売却に際する注意点」です。
皆様のお役に立てると幸いです。
不動産を売る際の注意点
「オーバーローンについてご存知ですか? 」
オーバーローンとは、不動産の売却価格が住宅ローンの残債を下回る状況を指します。
この場合、不動産を売却しても住宅ローンの残債が残ってしまうため、金融機関が設定している抵当権を抹消することができません。
抵当権とは、住宅ローンの返済が滞った際に、金融機関が不動産を競売※1や任意売却※2に出し、
その売却代金で残債を回収する権利のことです。
抵当権が残ったままだと、買主様は予期せず不動産が売却されるリスクを負うため、買主が見つかりにくくなります。
オーバーローンの状態では、一般的な不動産売却が困難です。
そのため、住宅ローンの残債を考慮しながら、売却価格を慎重に検討する必要があります。
これまでのメールでご紹介したNo.6~No.8の不動産相場算出方法を参考にし、現在の住宅ローンの残債と比較してください。
不動産を売却する際には、以下のような諸経費が発生します。
・登記費用
・印紙税
・不動産譲渡所得税(利益が出た場合)
これらの費用を差し引いた後の売却金額と、住宅ローンの残債を比較し、
オーバーローンにならないように注意しましょう。
オーバーローンの問題を回避するには、不動産会社への早期相談が非常に重要です。
早めにご相談いただくことで、適切なアドバイスを受け、最善の売却方法を選ぶことが可能になります。
注釈
※1 競売(きょうばい/けいばい):
債務者が債務(例: 住宅ローン)を返済できなくなった際、債権者が裁判所を通じて債務者の不動産を強制的に売却する手続き。
※2 任意売却:
住宅ローンの返済が困難になった場合に、債権者(通常は金融機関)の同意を得て、不動産を市場価格に近い価格で売却し、その売却代金をもって残債務を返済する方法。競売とは異なり、債務者の意思に基づく売却方法です。